1結論:結婚相手は「好きが弱くなった後」を想像して選びたい
結婚相手は当然、好きな人がいい。一緒にいたい、会いたい、触れたい、話していて楽しい。そういう気持ちは大事だし、好きでもない人と無理に結婚する必要はない。
ただ、今どれだけ好きかだけで結婚相手を決めない方がいい。
結婚生活は5年、10年、20年、30年と続く。その間には仕事、子ども、睡眠不足、お金、親、病気など、恋愛以外の要素が大量に入ってくる。
恋愛初期の高揚感も、少しずつ落ち着いていくかもしれない。でも、それ自体は悪いことではない。ドキドキが減って、安心、信頼、尊敬、家族感、一緒に積み上げた経験へ変わっていくこともある。
だから結婚相手を選ぶなら、「大好きな今」だけではなく、「好きが弱くなった後にも一緒に暮らせるか」まで見たい。
2結婚すると「恋人」から「生活のパートナー」になる
付き合っているときは、デート、旅行、LINE、プレゼントなど楽しい時間が中心になる。
結婚すると、そこに家賃、住宅ローン、食事、掃除、洗濯、仕事、貯金、保険、子育て、親の介護、病気といった生活が入ってくる。
結婚相手は恋人であると同時に、生活共同体のパートナーになる。だから「恋人として魅力的か」だけでは足りない。
2-1好きが弱くなったときに何が残るかを見る
結婚前に考えたいのは、この人と
- 一緒にご飯を食べられるか
- お金の話ができるか
- 家事を分けられるか
- 子どもの話ができるか
- 困ったとき相談できるか
- 病気になったとき支え合えるか
- 腹が立っていても最低限の敬意を持てるか
ということ。
つまり、恋愛の熱が下がったあとにも残るものを見る。
2-2見た目や「優しい」だけで決めない
顔やスタイル、雰囲気が好きなのは大事だ。結婚後も相手を魅力的だと思えることには価値がある。
ただ、見た目だけでは家計は回らないし、子どもの夜泣きにも対応できない。家事分担も決まらない。
同じように「優しい」だけでも少し曖昧だ。ご飯を奢る、迎えに来る、プレゼントをくれる、怒らない。これも優しさではある。
でも結婚後に必要なのは、家事をする、育児をする、仕事を続ける、家族の問題から逃げない、相手が疲れていたら動くといった生活の中で責任を取る優しさだ。
3収入・金銭感覚・働く力を見る
「お金で人を選ぶのは嫌」と思う人もいる。もちろん年収だけで結婚相手を決める必要はない。
ただ、結婚すると生活費、住宅、子ども、教育、老後まで全部お金がかかる。だから収入は愛情とは別の軸で確認した方がいい。
好きでも、仕事が続かない、収入が極端に不安定、借金が多い、浪費が激しいとなれば、結婚生活はかなり苦しくなる。
3-1年収より「稼ぎ続ける力」を見る
今1000万円でも、仕事をすぐ辞める、散財する、貯金しないなら必ずしも強くない。
逆に今600万円でも、
- 安定して働く
- スキルがある
- 昇給が見込める
- 貯金する
- 家計を考えられる
ならかなり安心できる。
見るべきなのは、今の年収+働き続ける力+金銭感覚だ。
3-2金銭感覚は生活そのものに影響する
毎月全部使う、リボ払い、ギャンブル、カードローン、高級品、貯金ゼロ。こういう人は大変だ。
逆に、何にも使いたくない、旅行も嫌、教育費も出したくないという極端なケチでも生活しにくい。
大事なのは高収入かどうかだけではなく、お金をどう使う人なのかを見ること。
4家庭の責任を自分ごとにできる男性を選ぶ
子どもを持つと家事と育児の量は一気に増える。
食事、洗濯、掃除、保育園、お風呂、寝かしつけ、病院、送り迎え。そこで「夫は仕事だけ、残りは全部妻」になれば、妻側の負担はかなり大きい。
だから結婚相手を見るなら、家庭のことを「手伝う」のではなく、自分の責任として持てる男性かを見る。
4-1家事が得意である必要はない
料理が上手、掃除が完璧である必要はない。
重要なのは、できないなら覚える、気づいたらやる、自分の担当として持つという姿勢だ。
つまり、家事能力より家事責任。
4-2「言われたらやる」だけでは負担が残る
妻が「これやって」「次はこれ」と全部指示して、夫が言われたことだけやる。一見分担しているようでも、家庭全体を見て何が必要か考える仕事は妻側に残る。
家庭の問題を自分でも見つけ、自分から動ける男性の方が長期では楽だ。
4-3面倒なことが起きたときに逃げない
付き合っているときは楽しいことが中心だが、結婚後は嫌なこと、面倒なこと、逃げたいことも増える。
仕事が嫌だから突然辞める、借金を隠す、子育てから逃げる、問題が起きると黙る、全部妻に任せる。こういう人なら、いくら好きでも生活は崩れる。
だから、楽しいときの態度より、面倒なことが起きたときの態度を見る。
5話し合いができて、関係を修復できる男性を選ぶ
結婚生活では、価値観が完全に一致することはない。家、お金、子ども、教育、親、仕事。どこかでは意見が違う。
重要なのは、意見が違わないことではなく、意見が違ったときに話し合えることだ。
5-1喧嘩しないより、喧嘩のあと戻れる方が重要
一度も喧嘩しないなら理想だけど、長く暮らせばぶつかることはある。
だから見るべきなのは、
- 謝れる
- 話せる
- 妥協できる
- 問題を整理できる
- 元に戻れる
こと。
関係を壊さない能力より、壊れかけても修復できる能力の方が長期では大事だ。
5-2感情より責任を優先できるか
長い人生なら、配偶者以外の誰かを魅力的だと思うこともあるかもしれない。
だから「一生他の人を好きにならない男性」を探すより、気持ちが揺れても一線を越えない、家族への責任を考える、今ある生活を簡単に壊さない人を見る。
結婚では、感情が動かない人より、感情が動いても責任を持てる人の方が強い。
5-3「浮気しない」という言葉より普段の誠実さを見る
「俺は浮気しない」と言うのは簡単だ。だから日常を見る。
約束を守る、嘘をつかない、小さなことをごまかさない、責任から逃げない、人との境界線を守る。結局、普段の誠実さが結婚後の信頼につながる。
6結婚後も残る価値観と人格を見る
結婚後に変わるものは多い。デート頻度、プレゼント、LINE、愛情表現、仕事、収入、生活環境。
だから変わりやすい部分だけを見て相手を決めない方がいい。
むしろ、
- 責任感
- 誠実さ
- 金銭感覚
- 仕事への姿勢
- 他人への敬意
- 問題が起きたときの向き合い方
といった、比較的変わりにくい部分を見る。
6-1人として尊敬できるか
長く暮らすなら「好き」だけより「尊敬」もあった方が強い。
仕事への姿勢、人への態度、考え方、責任感。何でもいいので、この人のここは尊敬できるというものがある。
恋愛感情が弱くなっても、尊敬は残ることがある。
6-2周囲への態度も参考にする
友達、家族、職場、店員、元恋人への態度は本人の人格を見る材料になる。
店員には横柄、親に暴言、友達を平気で裏切る、他人の秘密を話す。でも自分だけには一生誠実、と期待するのは少し危ない。
逆に長く続く友人がいる、約束を守る、周囲から信頼されているというところは安心材料になる。
7生活の相性と将来の価値観を結婚前に確認する
恋愛の相性と生活の相性は違う。デートでは楽しいし旅行も楽しい。でも一緒に暮らすと合わないことは普通にある。
睡眠、掃除、食事、お金、休日、一人時間、人を家に呼ぶか、親との距離。細かい違いが積み重なる。
7-1子ども・仕事・親のことは先に話す
子どもが欲しいか、何人欲しいかはかなり大きい。妻は2人欲しい、夫は絶対いらないとなれば、愛情だけでは解決しにくい。
仕事も同じ。共働き、専業、育休、転勤、転職、子どもができた後どうするか。
さらに親との距離、介護、帰省、同居、金銭援助も結婚後の生活に入ってくる。
だから、大きな人生設計は結婚前にある程度合わせておく。
7-2同棲するなら「楽しいか」より生活を見る
可能なら結婚前に一緒に暮らしてみる。同棲でも長期旅行でもいい。
そこで「一緒にいられて幸せ」だけを見るのではなく、
- 洗濯を誰がするか
- 食器を誰が片付けるか
- 生活費をどうするか
- 疲れているときどうなるか
- 体調を崩したときどうするか
を見る。
同棲は結婚生活の予行演習として使うといい。
8好きなときほど、欠点を冷静に見る
恋愛中は、好きだから問題を小さく見てしまうことがある。
ちょっと浪費するけどまあいいか。部屋が汚いけどまあいいか。仕事が続かないけどそのうち変わる。怒ると怖いけど普段は優しい。
好きという感情は欠点を許す力にもなる。だから結婚前に一度だけ、こう考えてみる。
「もし今ほど好きじゃなくなっても、この欠点と暮らせるか。」
これはかなり使える。
8-1生活を壊す問題は甘く見ない
年齢的にそろそろ、周囲が結婚している、子どもが欲しい、プロポーズされた。焦ることはある。
でも、暴力、大きな借金、ギャンブル、働く意思がない、金銭感覚が大きく違う、子ども観が真逆、話し合いができない。こうした問題を「結婚したいから」で無視するのは危ない。
結婚を数年遅らせることより、合わない相手と長期間生活するコストの方が大きい。
8-2逆に細かいスペックを増やしすぎない
合理的に選ぼうとして、年収800万円以上、身長175cm以上、大卒、長男不可、転勤なし、顔も好みと条件を増やし続ける必要はない。
生活を壊す条件は厳しく見る。生活への影響が小さい条件は緩く見る。
妥協しない条件は少なくていい。
- 暴力をしない
- 借金やギャンブルに大きな問題がない
- 働く意思がある
- 金銭感覚が大きくズレない
- 子ども観が合う
- 話し合いができる
- 最低限好きになれる
このくらいを軸に、細かい条件は全体で見る。
9「好き」は必要。でも「好きだけ」では決めない
ここまで読むと、合理的な条件を満たせば誰でもいいように見えるかもしれない。でも違う。
好き、好感、性的な魅力、会話、一緒にいて楽しい。こういうものも必要だ。
だから好きかどうかはちゃんと見る。 ただし、好きだけで決めない。
好き+生活できる。
この両方を見る。
結婚は恋愛のゴールというより、そこから始まる長い共同生活だ。指輪、結婚式、新婚旅行より、その後の方が圧倒的に長い。
今大好きな相手ほど、一度だけ恋愛感情を横に置いて考えてみる。
この人と家計を組めるか。子育てできるか。病気を乗り越えられるか。収入が下がったとき話せるか。親の問題が起きたとき一緒に考えられるか。
それでもこの人と生きたいと思えるなら、かなり強い。
10結論
結婚相手は、好きが冷めた後も一緒に暮らせる男性を選んだ方がいい。
好きは大事だし、恋愛感情がなければそもそも結婚したくない。それでいい。
ただ、今の「好き」が30年後まで同じ強さで続くことを前提にしない。
結婚すると、恋人から生活のパートナー、家計のパートナー、子育てのパートナーになっていく。
だから好きが弱くなったあとにも残るものを見る。
- 働く力
- 金銭感覚
- 責任感
- 家事育児
- 話し合い
- 誠実さ
- 人としての尊敬
- 生活の相性
結婚相手選びで危ないのは、「この人が大好きだから、他は何とかなる」と考えること。
何とかなることもある。でも何とかならないこともある。
好きになれる人の中から、生活できる人を選ぶ。
感情を捨てる必要はない。感情だけで選ばない。長い結婚生活を考えるなら、このくらいが一番現実的だと思う。