1結論:結婚前に一度は一緒に暮らした方がいい
結婚を考えているなら、結婚前に同棲はした方がいい。
付き合っていて大好き。デートも旅行も楽しい。喧嘩も少ない。
それでも結婚生活がうまくいくとは限らない。
なぜなら、恋愛と共同生活では見えるものが違うからだ。
結婚したら毎日一緒に暮らす。家事、お金、仕事、睡眠、食事、掃除、休日、一人の時間まで生活のかなり多くを共有する。
だから結婚前に一度、恋人としてではなく、生活者として相手を見る。
そのために同棲はかなり有効だと思う。
2恋愛相性と生活相性は別
付き合っているときは、お互い比較的コンディションのいい時間を見せやすい。
休日、夜、外食、旅行など楽しいことが中心になる。
家が汚くても見えない。洗濯をしなくても見えない。毎月お金を全部使っていても見えない。朝起きられなくても見えない。
つまり、恋人としての相性は見えても、生活者としての相性は見えにくい。
結婚生活の多くは記念日でも旅行でもなく、ご飯、洗濯、掃除、仕事、風呂、睡眠、ゴミ出し、買い物、家計といった普通の日の繰り返しだ。
だから大事なのは、記念日に何をしてくれるかだけではなく、普通の日を一緒に過ごせるか。
2-1旅行や週末だけでは分からないことがある
旅行はかなり参考になる。
予定を組めるか、疲れたときどうなるか、お金をどう使うかは見える。
ただし旅行は非日常だ。ホテル、外食、掃除なし、洗濯なし、仕事なしで、共同生活とは違う。
週末だけ泊まるのも同じで、平日の疲れ、仕事、家事、睡眠不足までは見えにくい。
結婚後に近い状態を見るなら、平日も含めて一緒に暮らす方が分かりやすい。
3同棲すると家事・お金・生活習慣が見える
同棲で一番分かりやすいのは、毎日の生活だ。
家事、お金、衛生観念、生活リズム。こうした部分は恋愛中には見えにくい。
3-1家事を自分ごとにできるか
料理が上手、掃除が得意ということより、自分の生活として家事を持てるかを見る。
食器が溜まっている。ゴミ箱がいっぱい。洗濯物がある。
そこに気づき、自分で動けるか。
「頼んだら何でもやってくれる」と「自分で必要な家事を見つけてやる」は違う。
毎回「ゴミ出して」「洗濯して」「食器洗って」と片方が指示するなら、家庭を管理する仕事は指示する側に残る。
だから家事の量だけではなく、家庭を自分でも回そうとしているかを見る。
3-2金銭感覚とお金の話し方を見る
同棲すると、家賃、光熱費、食費、日用品、外食、家具など具体的なお金の話が増える。
折半でも収入比率でも、一方が多く出す形でもいい。
重要なのは、お金について冷静に話せること。
家賃はいくらまでにするか、食費はどうするか、貯金はどうするか。
「何とかなるでしょ」「細かいことはいいじゃん」と逃げ続ける人は、結婚後も困りやすい。
結婚を考える段階なら、収入、貯金、借金、大きな固定費もある程度共有したい。
3-3衛生観念と生活リズムは相性が出る
部屋の汚さ、食器をいつ洗うか、風呂、洗濯、布団、トイレ。
ここはかなり個人差がある。
どちらが正しいというより、許容範囲が近いかが重要だ。
片方は毎日掃除したい。もう片方は1週間散らかっていても平気。
これが毎日続くと、小さいストレスが積み上がる。
睡眠や一人の時間も同じだ。
朝型、夜型、睡眠時間、休日の過ごし方、音、テレビ、照明、エアコン。ずっと一緒にいたいか、家では一人で静かに過ごしたいか。
愛情の差ではなく生活スタイルの差なので、結婚前に知っておいた方がいい。
4一緒に暮らすと「余裕がないときの人間性」が見える
同棲の価値は生活習慣だけではない。
かなり大きいのが、相手に余裕がないときの態度が見えること。
デートなら「今日は疲れているから会わない」ができる。
同棲すると、疲れていても同じ家にいる。
無口になる。寝る。イライラする。八つ当たりする。話を聞く。
いろいろな反応が出る。
結婚生活では仕事、育児、病気、睡眠不足で余裕がない時期も普通にある。だからここはかなり見たい。
4-1機嫌が悪いときに怖くないか
普段は優しい。でもイライラすると怒鳴る、物に当たる、威圧する、無視する。
こういう人はかなり危ない。
デートだけでは見えないことも、一緒に生活すると出てくる可能性が高くなる。
4-2問題が起きたときに話し合えるか
同棲すると、掃除、家賃、帰宅時間、友人を家に呼ぶか、家事分担など必ず小さな問題が起きる。
そこで話し合えるか。謝れるか。妥協できるか。ルールを変えられるか。
結婚生活は、問題が起きないことより問題が起きたあとに解決できることの方が大事だ。
5同棲では「許せる欠点」と「危険な問題」を分ける
同棲すると当然、相手の欠点が見える。相手も自分の欠点を見る。
だから完璧な相手を探す試験にしない。
多少散らかす。休日は寝ている。料理が苦手。洗濯物の畳み方が雑。
こういうことは調整できるなら問題ない。
むしろ同棲は、この欠点なら一緒に暮らせると確認する時間だ。
5-1結婚生活を壊す問題は別
一方で、借金を隠す、暴力、物に当たる、仕事をしない、話し合いを拒否する、家事を全部押し付ける。
これは洗濯の仕方が合わないのとは違う。
だから、直せる生活習慣と、生活そのものを壊す問題を分ける。
「結婚したら変わってくれる」を前提にしすぎない方がいい。
今の相手を見る。
6同棲は結婚判断のために使う
同棲そのものをゴールにしない方がいい。
何年も同棲すること自体に意味があるわけではない。
重要なのは、結婚相手として生活できるか判断すること。
ある程度の期間暮らせば、家事、仕事、体調、お金、季節などいろいろな場面が見える。
そこで大きな問題がなく、問題が起きても調整できるなら結婚を考えればいい。
6-1期限のない同棲にしない
1年、2年、3年と同棲しているのに結婚の話はまったく進まない。
これは同棲のメリットとは別の問題だ。
結婚を望んでいるなら、同棲前になぜ一緒に暮らすのかは合わせた方がいい。
結婚式、家、子どもまで全部決める必要はない。
ただ、結婚願望があるか、子どもを希望するかなど大きな方向性は確認したい。
6-2合わなかったら別れていい
同棲して合わなかった。別れる。
それでいい。
むしろ結婚、住宅購入、子どもまで進んでから生活相性が最悪だと分かるより、はるかにコストが小さい。
結婚前に合わないと分かったなら、同棲が機能した。
そう考えていい。
7同棲は相手だけではなく、自分を見る時間でもある
一緒に暮らして初めて、自分について分かることもある。
思ったより一人時間が必要。家事に細かい。生活音が気になる。仕事後は話したくない。お金に慎重。
同棲は相手の結婚適性だけではなく、自分がどんな生活なら幸せなのかを知る機会でもある。
7-1ドキドキが減っても問題ではない
毎日会えば特別感は減るし、恋愛初期ほどドキドキしなくなる。
それは普通だ。
そこで「つまらない」ではなく「安心する」「一緒にいて楽」「落ち着く」と思えるなら、結婚生活にはかなり向いている。
逆に一緒に暮らしたら、家事、衛生、お金、性格がどうしても耐えられないとなったなら、結婚後にも同じ問題が出る可能性は高い。
8結婚相手は「恋人」と「同居人」の両方で選ぶ
結婚相手には、恋人としての相性と同居人としての相性の両方が必要だ。
好き、性的な魅力、会話、一緒にいて楽しい。
これも大事。
その上で、家事、金銭感覚、生活、責任感、話し合い、普通の日の過ごしやすさも見る。
だから恋人としてしか付き合っていない状態で人生を決めない。
一度、生活者として相手を見る。
9結論
結婚前に、同棲はした方がいい。
結婚生活はデートの延長ではない。
毎日、家事、お金、仕事、睡眠、食事、子育てなどを一緒に回していく。
だから恋愛相性だけでは足りない。
一緒に暮らして、
- 家事を自分ごとにできるか
- お金の話ができるか
- 衛生観念が合うか
- 生活リズムが合うか
- 一人の時間を尊重できるか
- 疲れているときにどうなるか
- 機嫌が悪いときに怖くないか
- 問題が起きたときに話し合えるか
を見る。
そして細かい欠点まで全部NGにしない。
直せること、許せること、生活を壊すことを分ける。
同棲して合わなかったなら別れていい。それは失敗ではない。
結婚前に分かってよかった。
恋人として好きで、生活者としても一緒にやっていける。
そこまで確認してから結婚する方が、長い結婚生活を考えるならかなり合理的だと思う。