1結論:文系就活生は商社・コンサル・大手デベを一度は受けた方がいい

文系で就活するけれど、まだ明確にやりたい仕事が決まっていない。

そのうえで、できれば年収は高い方がよく、将来の選択肢も残したいなら、総合商社、コンサル、大手デベロッパーは最初から候補に入れておいた方がいいと思う。

この3つに絶対入社しろ、という話ではない。

向いていない人もいるし、働き方や仕事内容が合わない人もいる。

ただ、新卒就活では自分から最初に選択肢を捨てる必要はない。

特に文系は、理系のように大学時代の専攻がそのまま職種に直結するケースが少ない分、どの会社に最初に入るかが、その後の収入やキャリアの方向性を大きく左右しやすい。

だからこそ、待遇も高く、将来の選択肢も比較的広い業界は一度見ておいた方がいい。

受かってから行くかどうかを考えればいい。

最初から「自分には無理そう」で切る必要はない。

2文系就活では何を軸に会社を見るべきか

就活になると、「やりたいことは何ですか」「どんな仕事に興味がありますか」と聞かれる。

もちろん、やりたい仕事が明確ならそれを優先すればいい。

でも、大学3年生や4年生の時点で、本当に一生やりたい仕事まで決まっている人はそこまで多くないと思う。

だから、やりたいことがまだ曖昧なら、会社を見るときにもう少し現実的な軸も持った方がいい。

例えば、

  • 20代から高い年収を狙えるか
  • 30代以降も収入が伸びるか
  • 新卒で入る価値が大きいか
  • 転職市場で評価される経験が積めるか
  • 会社を辞めてもキャリアが残るか
  • 文系でも専門性や市場価値を作れるか
  • 結婚や子育てまで含めて生活水準を上げやすいか
  • 将来やりたいことが変わったときに方向転換しやすいか

このあたりを見ておきたい。

新卒就活では、最初の会社そのものだけでなく、その会社に入った後の10年まで見るくらいでちょうどいい。

初任給が数万円高いかどうかだけではなく、30歳でどれくらい稼いでいるか、35歳でどんな仕事をしているか、転職するとしたらどこへ行けるかまで考えたい。

3総合商社は会社員としてかなり強い

総合商社は、文系就活の中でもかなり強い選択肢だと思う。

最大の理由は、やはり給与水準の高さだ。

若いうちから高い水準を狙いやすく、30代になるとさらに大きく伸びる。

会社員として年収1000万円以上を現実的に狙える業界はそこまで多くない。

しかも商社の場合、単純に給与が高いだけではなく、

  • 事業投資
  • 営業
  • 事業管理
  • 海外案件
  • プロジェクトマネジメント

など、かなり幅広い経験を積める。

大きな会社の看板も強く、転職するとしても、その経歴自体が評価されやすい。

3-1新卒カードを使う価値が大きい

商社の大きな特徴は、新卒で入る価値がかなり高いことだと思う。

中途採用もあるが、総合商社は新卒採用の比重が大きく、社会人になってから簡単に入り直せる業界ではない。

だから、新卒就活で受けられるのに、「自分には意識高すぎるから」「海外にそこまで興味がないから」という理由だけで最初から外すのはもったいない。

受かってから考えればいい。

実際に選考を受け、社員と話し、仕事内容を理解した結果、「自分には合わない」と思えば辞退すればいい。

3-2商社の弱点もある

もちろん、良いことばかりではない。

配属によって仕事がかなり変わるし、海外赴任や転勤の可能性もある。

会社の看板や給与テーブルへの依存も比較的大きく、自分がやりたい仕事を細かく選べるとは限らない。

だから、勤務地や仕事内容を自分で強くコントロールしたい人には合わないこともある。

それでも、高待遇な会社員キャリアを狙うなら最初に見ておく価値は大きい。

4コンサルは文系から市場価値を作りやすい

コンサルも、文系就活生なら一度は見た方がいい。

商社と違って、会社そのものの強さというより、自分自身の市場価値を上げやすいことが大きな魅力だと思う。

若いうちから、

  • 課題整理
  • 資料作成
  • 顧客折衝
  • プロジェクト推進
  • 業界調査
  • 業務改善
  • システム導入

などを経験しやすい。

その経験を持って、別のコンサル会社や事業会社へ転職する人も多い。

つまり、「この会社を辞めたら終わり」になりにくい。

4-1文系から高年収へ行きやすい

コンサルの強みは、大学で特殊な専門を学んでいなくても狙えることだ。

もちろん選考は簡単ではない。

それでも文系から十分に入れる可能性があり、入社後に仕事を通じてスキルを作りやすい。

給与水準も比較的高く、昇進すればさらに伸びる。

新卒から数年経験を積めば、その後の転職先も広がりやすい。

だから、「まだやりたい業界は決まっていないけれど、20代で成長しておきたい」という人には相性がいい。

4-2コンサルは途中からでも入れる

一方で、商社や大手デベと比べると、コンサルは中途採用が多い。

事業会社からコンサルへ入ることもできるので、「新卒で入れなかったら二度と無理」という業界ではない。

それでも、新卒から入れば20代の早い段階で経験を積める。

その分、その後の選択肢を早く増やせる。

4-3激務や配属リスクはある

コンサルはプロジェクトによって働き方がかなり変わりやすい。

忙しい案件もあるし、やりたい業界やテーマに必ず入れるとも限らない。

人によっては仕事が抽象的すぎて合わないこともある。

だから、誰にでもおすすめとは言わない。

ただ、文系から高収入と市場価値の両方を狙う選択肢としてはかなり強い。

5大手デベは高年収と会社員生活のバランスが強い

大手デベロッパーも、文系就活ではかなり強い。

ただし、商社やコンサルと比べると採用人数が少なく、受かる難易度はかなり高い。

それでも受ける価値はある。

大手デベの魅力は、高い給与水準と、会社員としての働き方のバランスが比較的いいことだと思う。

商社のように海外赴任が大きな前提になるわけではなく、コンサルのように案件次第で仕事量が大きく上下する働き方とも少し違う。

もちろん会社や部署によるが、総合的に見てかなり魅力的な待遇になりやすい。

5-1仕事のスケールも大きい

大手デベでは、

  • 街を作る
  • ビルを作る
  • 商業施設を開発する
  • 住宅を作る
  • 大規模な再開発を進める

といった大きな仕事に関われる。

何百億円、何千億円規模のプロジェクトを扱うこともあり、文系でも企画、調整、投資判断、事業推進など中心的な役割を担える。

専門資格がなくても、大きな事業に関われるのは強い。

5-2新卒で入る価値がかなり大きい

大手デベも、新卒で入れるなら価値が大きい。

採用人数が少なく、会社数も限られ、中途採用で簡単に入れる業界でもない。

だからこそ、新卒就活で候補に入れておいた方がいい。

「不動産に特別興味がない」という理由だけで切る前に、一度仕事内容を見てみる。

実際に知ると、意外と自分に合うと思う人もいる。

63つは似ているようで強みが違う

商社、コンサル、大手デベは、どれも文系から高年収を狙いやすい。

ただ、強みはかなり違う。

ざっくり言えば、

  • 商社は会社の強さ
  • コンサルは市場価値の強さ
  • 大手デベは高年収と会社員生活のバランス

という見方ができる。

商社は、大企業の中で大きな仕事をして、高い待遇を得るキャリア。

コンサルは、自分の経験を積み上げて、転職も含めてキャリアを作る色が強い。

大手デベは、採用枠は狭いが、入れれば高待遇で大きな事業に関われる。

同じ「文系高収入」でも性格が違うので、一通り見た上で、自分に合うものを選べばいい。

7「向いてなさそう」で受けないのはもったいない

就活では、学生側が自分で可能性を狭めてしまうことがある。

例えば、

  • 自分の大学から商社は無理そう
  • コンサルは頭のいい人しか無理そう
  • デベは陽キャしかいなさそう

と思って、受ける前から候補から外してしまう。

でも、受けなければ絶対に受からない。

選考を受けるだけなら、その時点では入社義務もない。

就活で最初にやるべきなのは、自分が行ける企業を自分で決めることではなく、選択肢を増やすことだと思う。

会社側が落とすなら仕方ない。

でも、自分から先に落とす必要はない。

8やりたいことが決まっているなら無理に受けなくていい

もちろん、明確な方向性があるなら話は別だ。

例えば、

  • 公務員になりたい
  • 教師になりたい
  • 研究者になりたい
  • エンジニアとしてコードを書きたい
  • 医療系の資格職へ行きたい

というように、自分がやりたい仕事がかなり具体的に決まっているなら、そちらを優先すればいい。

この記事は、文系で、まだやりたい仕事が完全には決まっていない人を主に想定している。

その状態で、「なんとなく知っている会社」「地元の有名企業」「説明会で雰囲気が良かった会社」だけで就活先を決めるのはもったいない。

待遇、将来性、キャリア、転職可能性まで含めて広く見たとき、商社・コンサル・大手デベはかなり上位に入ってくる。

9年収だけで会社を決める必要もない

ここまで高年収をかなり重視してきたが、年収だけで会社を決める必要もない。

地方で暮らしたい、転勤したくない、残業を減らしたい、専門職として一つの分野を極めたいなど、別の希望が強ければ、他の業界の方が合うこともある。

例えば、

  • 大手メーカー
  • 金融
  • IT
  • インフラ
  • 公務員

などにも強い会社は多い。

だから最終的には比較すればいい。

重要なのは、年収を無視しないことと、年収だけで決めないことの両方だと思う。

待遇の良い会社を受けたうえで、仕事内容、勤務地、働き方、会社文化、将来のキャリアを比べる。

その方が後悔しにくい。

10新卒カードは思っているより強い

新卒就活には、一つ大きな特徴がある。

経験がなくても採用されることだ。

これはかなり特殊だと思う。

社会人になってから「商社に行きたい」「大手デベに入りたい」と思っても、今度は実務経験や専門性を求められる。

新卒なら、大学で何をしてきたか、人柄、ポテンシャルを中心に見てもらい、大企業へ入れる可能性がある。

だから新卒カードはかなり強い。

特に商社や大手デベのように、新卒採用の価値が大きい会社は、受けられるときに一度受けておいた方がいい。

落ちたら別の道へ行けばいい。

でも、受けなかった選択肢は、社会人になってから簡単には戻らない。

11結論:まず高待遇な選択肢を持ってから考えればいい

文系就活生は、商社・コンサル・大手デベを一度は受けた方がいい。

絶対に入る必要はない。

商社が合わない人もいるし、コンサルが嫌な人もいるし、デベに興味がない人もいる。

それでいい。

ただ、最初から自分で候補から外すのはもったいない。

この3つには、

  • 高い給与水準
  • 30代以降の収入の伸び
  • 大きな仕事に関われる機会
  • 新卒で入る価値
  • その後のキャリアの広さ

がある。

特に、まだやりたい仕事が完全には決まっていない文系学生なら、一度見てから判断した方がいい。

就活は、「自分に向いていそうな会社だけ受けるゲーム」ではない。

良い選択肢をできるだけ多く持って、その中から最後に選ぶゲームでもある。

商社、コンサル、大手デベ。

受かるかどうかは会社が決める。

行くかどうかは自分が決める。

だから、文系就活生ならまず受けておく。

それくらいのスタンスでいいと思う。