1結論:年収1000万円を超えやすい仕事はある
年収1000万円を目指すなら、そもそも1000万円を超える人が普通に存在する仕事を選んだ方がいい。
当たり前に聞こえるが、これはかなり大事だ。
日本の給与所得者全体で見れば、年収1000万円は明確に高い水準にある。
国税庁の2024年分「民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円、正社員でも平均545万円だった。
だから普通の会社員として普通に昇給していけば、いつか1000万円になるというわけではない。
仕事によっては管理職になっても届かない。
逆に、医師、総合商社、金融専門職、コンサルタント、一部のITエンジニアのように、1000万円が現実的に見える仕事もある。
まずはどんな仕事があるのか見ていこう。
2年収1000万円を超えやすい仕事
ざっくり整理するとこうなる。
| 仕事 | 1000万円の狙いやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| 医師 | かなり高い | 資格取得まで難しいが、取得後の収入は強い |
| 総合商社 | 高い | 大手なら会社員でも1000万円を狙いやすい |
| 投資銀行・金融専門職 | かなり高い | 1人あたりの利益が大きく、報酬水準も高い |
| コンサルタント | 高い | 昇進すれば1000万円が見えやすい |
| 弁護士 | 高い | 所属先や専門分野による差が大きい |
| ITエンジニア | 中〜高 | 外資・大手・高専門性なら1000万円を狙える |
| 営業職 | 中〜高 | 高単価商材や成果報酬型なら若くても狙える |
| 大企業の管理職 | 中〜高 | 時間はかかるが会社員の王道ルート |
| 経営者・起業家 | 振れ幅が大きい | 上限は高いが安定性は低い |
もちろん、この仕事に就けば必ず1000万円になるという話ではない。
同じITエンジニアでも400万円の人も1500万円の人もいる。弁護士もかなり差があるし、営業も売るものによって全然違う。
だから見るべきなのは職業名だけではない。
なぜその仕事では高い給料を払えるのか。
ここまで見る必要がある。
3高年収になりやすい仕事の共通点
高年収の仕事を並べると、医師、商社、金融、コンサル、ITと一見バラバラに見える。
でも実は共通点がある。
大きく分けると、
- 会社や業界そのものが儲かっている
- 1人が生み出す売上や利益が大きい
- できる人が少ない
- 資格や経験によって参入しにくい
- 成果が報酬に反映されやすい
- 1000万円を超える給与テーブルが最初から存在する
このどれかを持っている。
逆に、会社が儲からない、人が余っている、誰でもできる、給与テーブルの上限が低いという条件が揃うと、個人がどれだけ頑張っても1000万円は遠い。
4資格・高給企業・高単価市場で1000万円を狙う
年収1000万円を手堅く狙う仕事として、まず強いのが医師だ。
理由はかなり分かりやすい。
医師免許が必要だから。
誰でも明日から医師にはなれない。医学部に入り、6年間学び、医師国家試験に合格する必要がある。
ここで供給がかなり制限される。
一方、病気やケガがなくなることはなく、高齢化すれば医療需要も増えやすい。
つまり需要は大きいのに、供給できる人は資格で制限されている。
高収入になりやすい条件がかなり揃っている。
もちろん医学部に入るまでが難しく、学費もかかり、国家試験もある。楽なルートではない。
それでも、資格取得後に1000万円へ届く再現性という意味ではかなり強い。
4-1総合商社
会社員として1000万円を狙うなら、総合商社はかなり強い。
商社が高年収になりやすい理由は、扱う金額が大きいから。
資源、エネルギー、食品、インフラ、事業投資など、世界規模で大きな金額を動かす。
1人あたりが関わる売上や利益が大きいので、従業員にも高い報酬を払いやすい。
さらに大手総合商社は会社そのものの収益力も高い。
商社の強いところは、特殊な国家資格がなくても会社員として1000万円を狙えること。
もちろん入社難易度は高く、学歴競争も強い。海外赴任や激務もある。
それでも会社員という枠の中では、かなり高年収を狙いやすい仕事だと思う。
4-2投資銀行・金融専門職
金融の中でも、投資銀行、M&A、PE、ファンド、一部のマーケット部門はかなり高収入だ。
理由は、扱う案件の金額が大きいから。
数十億円、数百億円、数千億円という案件を扱い、会社に入る手数料や利益も大きい。
そうなると1人あたりに高い報酬を払っても採算が合う。
ただし仕事はかなりハードになりやすく、労働時間、プレッシャー、成果要求も強い。
だから高年収だけを見て誰にでもおすすめできる仕事ではない。
それでも1000万円への距離だけで言えばかなり近い。
4-3コンサルタント
コンサルタントも高年収になりやすい仕事だ。
特に戦略コンサル、総合コンサル、ITコンサル。
理由は、人そのものが商品だから。
コンサル会社は社員の時間や知識をクライアントへ高い単価で売る。優秀な人材を高単価で売れるなら、その一部を給与として還元できる。
さらに、コンサルは昇進すると単価も上がりやすい。
若手、コンサルタント、マネージャー、シニアマネージャーと上がるにつれて年収1000万円が見えてくる。
弱点は、仕事が忙しくなりやすいことだ。
1000万円は狙える。でもその代わりに負荷も高いというケースは普通にある。
年収だけでなく、働き方まで見て選んだ方がいい。
4-4弁護士
弁護士も1000万円を狙える仕事だ。
ただし医師ほど単純ではない。
大手法律事務所、企業法務、M&A、金融法務などでは高収入になりやすい。
一方で地域、勤務先、専門分野、独立後の顧客数によって収入差がかなり大きい。
つまり弁護士は、資格を取れば自動的に1000万円ではない。
ただし、1000万円を超える市場へ入るための強い資格ではある。
5実力・市場選びで1000万円を狙う仕事
ITエンジニアも1000万円を狙える。
ただし、ITエンジニア全体が高年収なわけではない。
厚生労働省のjob tagでは、システムエンジニア(受託開発)の全国年収は578.5万円となっている。
つまり普通にITエンジニアをやっているだけで1000万円ではない。
1000万円を狙うなら、
- 外資系IT
- 大手テック企業
- 高度なクラウド・AI・セキュリティ
- テックリード
- エンジニアリングマネージャー
- 高単価フリーランス
など、もう一段上へ行く必要がある。
ITの強みは、資格がなくても高い専門性を身につければ上へ行けること。
医師ほど入り口は狭くない。その代わり、自分で市場価値を上げ続ける必要がある。
5-1営業職
営業も1000万円を超えられる。
ただし営業なら何でもいいわけではない。
かなり重要なのが、何を売るか。
100万円の商品を売る営業と、1億円の商品を売る営業では全然違う。
たとえば不動産、金融商品、SaaS、M&A、人材、高額な法人向けサービスでは、売上の一部をインセンティブとして返してもらえることがある。
成果次第では若くても1000万円を超えられる。
逆に粗利が小さい商品、単価が低い商品、インセンティブがない会社では、どれだけ営業が得意でも1000万円には届きにくい。
営業職は特に、能力以上に「どの商材を売るか」の影響が大きい。
5-2大企業の管理職
特殊な資格、外資、成果報酬を使わずに1000万円を狙うなら、大企業で管理職になるのが一番王道だ。
20代、30代と働き、課長、部長へ昇進していく。
時間はかかるし、若くして1000万円は難しい。
ただ、会社の給与テーブル自体が高ければ、管理職になった時点で1000万円が見えてくる。
逆に怖いのは、管理職になっても1000万円に届かない会社。
そこで20年頑張り、40代でようやく700万円。そこから1000万円を目指すのはかなり難しい。
だから会社員ルートで1000万円を狙うなら、若いうちにその会社で40歳になったとき、いくらもらえるのかを見ておいた方がいい。
経営者・起業家
経営者や起業家なら1000万円を超える可能性はもちろんある。
2000万円、5000万円、1億円と上限はほぼない。
ただし、再現性はかなり低い。
会社員なら給料表や昇進というある程度決まったルートがあるが、経営者にはない。
事業が伸びれば大きい。失敗すれば収入ゼロもある。
だから1000万円を手堅く狙う仕事という括りでは、医師や大企業の高給職とは別に考えた方がいい。
61000万円を目指す仕事選びの見方
仕事を選ぶとき、初任給や今の年収はもちろん大事だ。
でも1000万円を狙うなら、もっと大事なのはその仕事の上限だ。
25歳で400万円でも、35歳で800万円、40歳で1000万円まで普通に上がるなら問題ない。
逆に25歳で500万円でも、35歳で600万円、40歳で650万円で止まるなら1000万円はかなり遠い。
今の給料だけを見るのではなく、その仕事を10年続けた人がいくら稼いでいるかを見る。
頑張る場所でリターンは変わる
年収の話になると「能力を上げればいい」「市場価値を上げればいい」と言われる。
それも間違いではない。
ただ、どこで頑張るかによってリターンは全然違う。
1人あたりの売上や利益が小さい仕事で、会社が1000万円の給与を払うのは難しい。
一方、1人で数千万円、数億円の利益を生む仕事なら、1000万円払っても会社は利益が残る。
だから高年収を考えるときは、自分の能力だけではなく、その仕事がどれくらい金を生むのかも見た方がいい。
6-1手堅さを求めるなら資格職と高給企業
1000万円を狙える仕事はたくさんある。
でも、狙えると手堅く狙えるは違う。
営業でトップになれば1000万円。起業して成功すれば1000万円。フリーランスで売れれば1000万円。
全部その通りだ。
ただ、再現性はそこまで高くない。
手堅さを求めるなら、医師のように資格で守られている仕事、大手商社のように会社の給与水準そのものが高い仕事、大手金融やコンサルのように昇進すれば1000万円が見える仕事が強い。
つまり「1000万円を稼いだ人がいる仕事」ではなく、「普通にキャリアを進めても1000万円が見える仕事」を選ぶ。
ここが大事だ。
7まとめ
年収1000万円を超える仕事はある。
代表的なのは、
- 医師
- 総合商社
- 投資銀行・金融専門職
- コンサルタント
- 弁護士
- 高度なITエンジニア
- 高単価の営業職
- 大企業の管理職
- 経営者・起業家
このあたり。
ただ、仕事の名前だけ覚えてもあまり意味はない。
大事なのは、なぜその仕事なら1000万円を払えるのか。
医師なら資格によって供給が限られている。
商社なら1人が動かす金額が大きい。
金融なら生み出す利益が大きい。
コンサルなら人材を高単価で売れる。
ITなら希少な専門性に高い値段がつく。
高年収にはちゃんと理由がある。
そして年収1000万円を目指すなら、1000万円を超えることが珍しくない場所へ行く。
これが一番シンプルだ。
頑張ることは大事。
でも、1000万円に届かない場所で限界まで頑張るより、1000万円に届く仕事で頑張った方が早い。
まずは、自分が興味を持てる仕事の中に1000万円まで伸びるものがあるか。そこから見ていきたい。