1結論:MARCH・関関同立、地方国立まで行けば「学歴が弱い」はかなり避けやすい
大学受験は上を見ればきりがない。
MARCHに受かったら早慶を目指せるかもしれない。
早慶に受かったら東大や一橋を目指せるかもしれない。
地方国立に受かったら旧帝大を目指せるかもしれない。
もちろん、上を目指したい人は目指せばいい。
ただ、人生全体で考えるなら、どこかで「ここまで取れれば十分」というラインを持ってもいいと思う。
その一つの目安が、
- 私立ならMARCH・関関同立
- 国公立なら地方国立以上
くらいだと思う。
この水準まで行けば、少なくとも世間一般で「勉強が全くできない人」という見られ方はかなり避けやすい。
就職でも、応募できる企業の幅はそれなりに広い。
大学名を聞かれたときに、強い引け目を感じる必要もそこまでない。
だからここまで届いたなら、そこから先は大学名を一段上げることだけに高校生活を使うのではなく、学歴以外の強みを作ることにも時間を振っていいと思う。
2学歴の価値はずっと同じ幅で上がるわけではない
大学名には差がある。
MARCHと早慶は同じではない。
地方国立と旧帝大も同じではない。
東大には東大の強さがある。
だから、「どこまで行っても全部同じ」という話ではない。
ただ、学歴の価値は一直線に増えていくわけでもない。
例えば、大学名によって就活の選択肢がかなり狭い状態から、MARCHや地方国立まで上がる。
この差は大きい。
一方で、すでにMARCHに届いている人が早慶へ行く。
もちろん価値はある。
ただ、その差が人生全体を必ず大きく変えるとは限らない。
さらに早慶から一橋。
一橋から東大。
上へ行くほど大学としての評価は上がる。
でも、その一段を取るための追加努力も大きくなる。
だから、大学受験では、
「一つ上の大学へ行けるなら必ず行く」
ではなく、
「その一段を取るために、どれくらい時間を追加で払うのか」
まで考えた方がいい。
3MARCH・関関同立は十分に「ちゃんとした大学」と見られやすい
私立大学なら、MARCHや関関同立はかなり分かりやすい一つのラインだと思う。
もちろん、企業や業界によって評価は違う。
難関企業では早慶以上の学生が多いこともある。
逆に大学名をほとんど見ない企業もある。
ただ、一般的な感覚として、
「MARCH卒です。」
「関関同立卒です。」
と言われて、
「勉強できなかったんだな。」
と受け取る人はそこまで多くない。
むしろ、
「それなりに受験勉強をしてきた人」
という印象になりやすい。
大学名そのものが圧倒的な武器になるとは限らない。
でも、少なくとも明確な弱点になりにくい。
人生全体で見ると、これはかなり重要だと思う。
学歴は、最強の武器になるところまで上げなくてもいい。
足を引っ張らないところまで取れれば十分
という考え方もできるからだ。
4地方国立も十分に一つの到達点になる
国公立についても同じだと思う。
旧帝大や一橋、神戸、筑波、横国、千葉などの方が入試難易度やブランドは高い。
でも、地方国立へ行ったからといって、
「大学受験をまともにやっていない。」
という印象にはなりにくい。
国公立に入るには、基本的に複数科目へ対応する必要がある。
だから地方国立でも、
「高校時代にある程度きちんと勉強した人」
という見られ方にはなりやすい。
特に地方では、地元国立大学の評価が高いことも多い。
地元企業や自治体、金融、インフラなどへの就職でも強いケースがある。
だから、世間一般で大学名が大きなコンプレックスになるのを避けたいという目的なら、地方国立でも十分に一つの到達点になると思う。
いわゆる「駅弁大学」と揶揄されることもあるけど、それは一部の受験コミュニティの序列意識が強い。
社会全体では、地方国立卒というだけで「低学歴」と判断されるようなものではない。
5ここから先は「学歴の追加リターン」と比較する
MARCHや地方国立まで届いた。
では、そこからさらに上を目指すべきか。
これは人による。
例えば、
- どうしても総合商社へ行きたい
- 外資系企業を強く狙いたい
- 学歴へのこだわりが本人にかなり強い
- 東大や早慶で学びたいことがある
- すでに十分な学力があり、追加負担がそこまで大きくない
なら、さらに上を目指す価値は大きい。
一方で、
- 一段上へ行くために毎日かなりの追加勉強が必要
- 部活や趣味を全部やめないと届かない
- すでに受験でかなり疲れている
- 他に得意なことがある
- 将来やりたいことが大学名に強く依存しない
なら、その時間を別のものへ使う選択肢もある。
ここから先は、
大学名を一段上げることと、別の能力を一段上げることの比較
になる。
6学歴以外に一つ強みがある方が人生では強いこともある
例えばMARCHに合格できる高校生がいる。
さらに1000時間勉強すれば早慶へ届くかもしれない。
その1000時間を受験へ使う。
もちろん、それもいい。
でも別の使い方もある。
- プログラミングを1000時間やる
- 英語を実際に使えるところまで伸ばす
- スポーツを続ける
- 動画制作やデザインを身につける
- 文章を書く
- 商売を経験する
- 自分の好きな分野を深く学ぶ
こういうものに1000時間使うこともできる。
早慶卒で特に強みがない人と、MARCH卒で一つ明確な専門性がある人。
社会に出てどちらが強いかは、大学名だけでは決まらない。
だから、一定以上の大学へ届いたあとも、
「もっと上の大学へ。」
だけを考え続ける必要はない。
学歴を十分なところまで取ったら、次は学歴以外の差別化を作る。
この発想は持っておいていいと思う。
7周囲も受験勉強をしているから、追加努力がそのまま差にならない
大学受験は、多くの高校生が同じ方向へ努力する競争でもある。
難関大学を目指す人なら、
英単語を覚える。
問題集を解く。
予備校へ行く。
模試を受ける。
過去問を解く。
みんな似たことをする。
だから、自分が追加で500時間勉強したからといって、それがそのまま社会に出た後の差別化になるわけではない。
もちろん大学名が一段上がれば、その分のメリットはある。
ただ、その500時間を他の分野へ使えば、そちらでは周囲との差が大きくなることもある。
受験生のほとんどがプログラミングを500時間するわけではない。
動画編集を500時間するわけでもない。
英会話を500時間するわけでもない。
だから人生全体で見るなら、
競争が激しい場所へ追加投資するか、競争相手の少ない場所へ投資するか
も考えていい。
8学歴コンプは「もっと上へ行く」だけでは完全に消えない
「将来学歴コンプになりたくないから、できるだけ上へ行きたい。」
これもよく分かる。
でも、大学序列を気にし始めると終わりがない。
MARCHなら早慶が気になる。
早慶なら東大や一橋が気になる。
一橋なら東大が気になる。
東大に入っても、学部や入試順位を気にすることはできる。
だから、学歴コンプを完全に防ぐ方法は、
誰よりも高い学歴を取ること
ではない。
それはほぼ不可能だからだ。
むしろ社会人になって、
「自分は仕事で成果を出せている。」
「この専門なら強い。」
「これだけ稼げている。」
「自分の人生は十分うまくいっている。」
と思えるものを作る。
そうすると、大学名は自分を評価する指標の一つに下がっていく。
だから受験時点でも、
学歴だけで自分の価値を決めなくて済む人生を作る
という発想を持っておいた方がいい。
9ただし「MARCH・地方国立なら努力をやめろ」ではない
ここまでの話は、
「MARCHに受かったら勉強をやめろ。」
「地方国立以上は目指すな。」
という意味ではない。
早慶へ行きたいなら目指せばいい。
旧帝大へ行きたいなら目指せばいい。
東大へ行きたいなら全力でやればいい。
努力すること自体には価値がある。
問題なのは、
目的もないまま、一つでも偏差値の高い大学へ行くことだけを正解にすること。
本人が納得しているなら上を目指せばいい。
でも親や周囲が、
「せっかくMARCHに受かりそうなんだから早慶まで。」
「地方国立ではもったいないから旧帝まで。」
と際限なく基準を上げる必要はない。
その追加努力で何を得るのか。
その代わりに何を失うのか。
そこまで考えたい。
10保護者は「どこまでなら十分か」を先に決めておくと楽になる
大学受験で親子ともに苦しくなりやすい理由の一つは、ゴールが上へ動き続けることだと思う。
偏差値が50になった。
次は55。
55になった。
次は60。
MARCHが見えてきた。
今度は早慶。
終わりがない。
だから、受験前にある程度、
「ここまで行けたら十分成功」
というラインを持っておくといい。
例えば、
「私立ならMARCH・関関同立まで行けば十分。」
「国公立なら地元国立へ行ければ十分。」
と家庭で考えているなら、そこを超えてからは本人の希望で上を目指せばいい。
親が無限に上を要求しなくて済む。
本人も、
「この大学に落ちたら人生失敗。」
と考えにくくなる。
大学受験は重要だけど、子どもの人生そのものではない。
だから、成功条件を一つに絞らない方がいい。
11結論:学歴は「最強の武器」より「弱点にならないライン」をまず取りにいく
大学受験は頑張った方がいい。
学歴には価値がある。
でも、上を見続ければ終わりがない。
だから一つの目安として、
- 私立ならMARCH・関関同立
- 国公立なら地方国立以上
くらいまで行けば、世間一般で「学歴が弱い人」と見られることはかなり避けやすい。
もちろん、もっと上へ行けるなら行っていい。
早慶にも価値がある。
旧帝大にも価値がある。
東大にも大きな価値がある。
ただ、それを取るために必要な追加リソースと、他にできることを比較した方がいい。
大学受験の目的は、
一生大学名だけで勝ち続けることではない。
学歴が大きな足かせにならないところまで取りにいく。
そこまで行ったら、
- 専門性
- 仕事で使えるスキル
- 英語
- 人間関係
- 好きなこと
- お金を稼ぐ力
- 自分なりの一芸
にも時間を使う。
学歴だけで自分を評価しなくてもいい人生を作っていく。
その方が、長い目で見ると強いと思う。
大学受験はMARCH・関関同立、地方国立まで行けば十分と考えていい。