1結論:地方で年収600万円なら、地域上位の仕事を狙う

地方で年収600万円。

これは東京ほど簡単ではない。

でも、仕事選びをちゃんとすれば十分狙える。

大事なのは、「東京の大企業に入って地方へ配属される」ようなルートを前提にしないことだ。

それは全国転勤型の総合職としてたまたま地方にいるだけで、地方で現地採用され、その地域に残りながら600万円を狙う仕事とは少し違う。

地方で600万円を狙うなら、地域の中で給与水準が高い仕事を選ぶ。

具体的には、

  • 電力・ガスなどの地域インフラ
  • 有力地方銀行
  • 地方に本社や主要拠点を持つ有力メーカー
  • 公務員
  • 建設・設備系の資格職
  • 一部の医療資格職

この辺が本命になる。

地方では、全国トップの高年収職を探すより、その地域で上位の給与を払う仕事に入る方が現実的だ。

2地方で年収600万円を狙う意味

地方で年収600万円を考えるとき、東京の600万円と同じ感覚で見ない方がいい。

一番大きいのは住宅費だ。

家賃、土地、住宅価格、駐車場などにかなり差がある。

だから同じ年収600万円でも、地方の600万円の方が生活に残るお金は大きくなりやすい。

たとえば夫600万円、妻300万円で世帯900万円を作れれば、地方で子ども1人を育てる家計としてはかなり安定しやすい。

地方では、無理に1000万円を目指すより、600万円を高い再現性で取れる仕事を選ぶ方が合理的なことも多い。

2-1普通に働くだけでは600万円に届きにくい

一方で、地方なら生活費が安いから給料もそこまでいらない、と考えすぎるのも危ない。

地方企業の中には、30代、40代になっても年収400万円台、500万円前後という会社も普通にある。

つまり、地方で普通に働いていれば600万円に届くわけではない。

600万円を狙うなら、地域内でも給与水準が高い側へ入る必要がある。

3地方で600万円を狙いやすい仕事

地方で600万円を狙うなら、まず有力なのが地域インフラだ。

電力、ガス、鉄道、通信。

特に電力やガスは、地域に根付いた大企業であることが多い。

生活に必要なサービスなので需要も消えにくく、会社規模も大きい。給与制度も比較的整っている。

だから、地方に残りながら中高年収を安定して狙いやすい。

これはかなり強い。

3-1地域インフラ

インフラ企業は20代で1000万円を狙う仕事ではない。

でも30代、40代と働いて600万円、700万円、それ以上というラインが見えやすい。

つまり、高収入の爆発力より、中高年収の安定感が強い。

地方で600万円を目標にするなら、このタイプの仕事はかなり相性がいい。

3-2有力地方銀行

地方銀行も、地方で600万円を狙う仕事として強い。

1000万円となると上位管理職や役員候補まで行かないと難しい銀行もある。

でも600万円ならかなり現実的になる。

30代、40代と経験を積み、一定以上まで昇進する。

地方銀行は地域の中では比較的給与水準が高い企業になりやすいので、地元に残りながら600万円を狙うという意味ではかなり有力だ。

地銀は地域内ランキングで見ると強い

全国で見れば、メガバンクや総合商社、外資金融の方が給料は高い。

でも地方に住む前提なら比較対象はそこではない。

その地域で、どの会社が高い給与を払っているのか。

こっちの方が大事だ。

地方銀行は、地域によっては地元就職の上位層が集まる会社でもある。

つまり全国ランキングではなく、地域内ランキングで見るとかなり強い。

3-3有力メーカー

メーカーも候補になる。

ただし「東京本社の大手メーカーの地方工場」というだけでは、高い再現性があるとは言いにくい。

全国型総合職として地方に配属されている人と、現地採用、勤務地限定では給与制度が違うこともある。

見るべきなのは、その地域そのものに雇用基盤があるメーカーか。

本社が地方にある。主力工場がある。研究開発拠点がある。その地域で技術職を長期採用している。

こういう会社なら、地方に住み続けながら大企業・有力企業の給与テーブルに乗れる。

メーカーは600〜700万円ならかなり強い

メーカーは年収1000万円を狙う仕事として見るとそこまで強くない。

利益率、設備投資、社員数などの構造から、給与アッパーは高くなりにくい。

でも600万円、700万円くらいなら話が変わる。

大手・有力メーカーでキャリアを積めば、この水準はかなり現実的だ。

つまりメーカーは、超高年収職ではない。でも地方で中高年収を安定して取る仕事としてはかなり強い。

メーカーは会社差が大きい

同じ地方メーカーでも、年収600万円に普通に届く会社、管理職になってようやく届く会社、そもそも届きにくい会社がある。

だからメーカーだから安心ではない。

見るべきなのは、30代、40代、管理職それぞれの給与に加えて、営業利益率、世界シェア、製品競争力などだ。

地域の有名企業ではなく、地域の儲かっている企業を選ぶ。

これが大事。

3-4公務員

公務員も、地方で600万円を狙う仕事としてかなり有力だ。

ただし若いうちから600万円ではない。

勤続、年齢、役職で徐々に上がっていく。

だから20代で600万円が欲しい人には向かないが、40代前後まで含めれば600万円前後が見える。

さらに雇用安定、退職金、福利厚生、信用力もある。

長期で安定して地方に住みたい人には強い。

公務員は下振れの小ささが強い

公務員の魅力は1000万円、1500万円を狙うことではない。

むしろ、大きく外しにくいこと。

景気が悪い、会社が傾く、業界が消えるといったリスクが比較的小さい。

地方で家を買い、子どもを育て、長く住むなら、収入上限より安定性の方が重要になることもある。

3-5建設・設備系

地方で600万円を狙うなら、建設、施工管理、設備、電気、管工事なども候補になる。

地方でも道路、建物、工場、インフラは必要だ。

さらに資格、施工管理経験、現場管理の経験がある人は市場価値が出やすい。

つまり、東京の大企業に入らなくても、資格と経験で600万円を狙える。

建設系は資格と経験で上がれる

地方で高めの年収を狙うと、有名大学、大企業という話になりやすい。

でも建設・設備は資格、経験、実務で上がれる。

学歴競争ではなく、専門性を積み上げて600万円へ行けるのは強い。

ただし現場勤務、休日、長時間労働、転勤などは会社によって差が大きい。

年収だけではなく働き方も見たい。

3-6医療資格職

地方では医療資格も強い。

医師は別格だが、それ以外でも薬剤師や一部の医療専門職は地域によって600万円が見える。

医療資格の強みは、会社ではなく資格に価値がつくこと。

勤務先を変えても使える。地方でも需要がある。転居しても使える。

地方企業の給与テーブルに完全依存しないのはかなり強い。

資格なら何でも600万円ではない

医療資格を取れば600万円という話ではない。

職種によって給与水準はかなり違うし、資格取得までのコストも違う。

平均給与、地方需要、資格取得コストまで見て選ぶ必要がある。

資格があることより、その資格に地方でいくらの値段がついているのか。

ここを見る。

3-7地場優良企業

地方には、全国ではあまり知られていなくても地元ではかなり大きい会社がある。

製造、建設、物流、小売、サービスなどさまざまだ。

こういう会社で600万円以上を狙えるケースもある。

ただし「地元で有名」だけでは弱い。

従業員数が多いだけ、売上は大きいが利益が薄いということもある。

だから、地場大手ではなく地場優良企業を探す。

4地方で600万円を狙うときに主役にしにくいルート

大手企業の地方支店で年収600万円は普通にあり得る。

ただ、全国型総合職として入社し、その後地方へ転勤という人も多い。

その場合、勤務地は地方でもキャリアの基盤は東京本社企業だ。

だから「地方で600万円を狙いやすい仕事」の本命に置くのは少し違う。

地方に残れる保証が弱いから。

地方定住を前提にするなら優先順位は下げたい。

4-1リモート勤務

東京のIT企業に所属して地方からリモートで年収600万円。

これもできればかなり強い。

でも完全リモート企業自体が限られ、出社回帰もある。

会社を辞めたあと、同じ条件の仕事が見つかるとは限らない。

だから、できれば強いけど、地方600万円の王道ルートとは言いにくい。

4-2成果報酬型の営業

地方の営業職でも、不動産、保険、人材、高単価法人営業で600万円を超える人はいる。

ただ、成果依存が強い。

売れる人は800万円、売れなければ400万円という差が出やすい。

だから「600万円を高い再現性で取る」というテーマなら、メーカー、インフラ、地銀、公務員よりは下になる。

上振れはあるけど手堅さは弱い。

5地方では「地域内で強い会社」を選ぶ

ここまでをまとめるとかなりシンプルだ。

地方で600万円を狙うなら、東京の高給企業を地方から探すより、その地域の上位企業を探した方が再現性が高い。

地域電力、ガス、地方銀行、有力メーカー、優良地場企業。

全国で見れば普通の大企業でも、地域ではかなり強い。

地方に住むなら、全国順位より地域順位の方が重要だ。

5-1地方で600万円を狙いやすい仕事を整理する

仕事600万円の再現性地方定住との相性特徴
地域インフラ高いかなり高い安定した中高年収
有力地方銀行高め高い地域内では高給
有力メーカー高め高い会社選びが重要
公務員高めかなり高い到達は遅め
建設・設備資格職中〜高高い資格と経験が効く
医療資格職職種によるかなり高い資格が本人につく
地場優良企業会社による高い地域差が大きい
大手企業地方支店中低〜中転勤リスクあり
リモートIT中高い条件維持の再現性は低め
成果報酬型営業中高い個人差が大きい

5-2再現性ならインフラ・地銀・メーカー

地方で600万円を取り、その土地に残りたい。

この条件までつけるなら、かなり強いのは地域インフラ、有力地方銀行、有力メーカーだ。

突出した能力がなくても会社の給与テーブルに乗りやすく、地元採用もあり、長く働きやすい。

公務員も強いが、600万円までの時間は少しかかる。

6年収600万円は会社選びでかなり決まる

地方では同じ仕事をしていても会社による給与差が大きい。

経理、営業、技術、企画。

同じ職種でも地域インフラ、有力メーカー、中小企業では全然違う。

だから、何の仕事をするかと同じくらい、どこでやるかが重要。

特に地方は、一度給与水準の低い会社に入ると、転職先にも同じ水準の会社が多い。

最初から地域上位を狙った方がいい。

6-130代後半の給与を見る

会社選びで見るなら、初任給よりこっちだ。

30代後半で600万円に届くか。

子ども、住宅、教育費が増えてくる時期に600万円ある方が重要だ。

採用ページだけではなく、社員口コミ、求人票、有価証券報告書、給与モデルなどを見て30代、40代の給与を確認したい。

6-21000万円より600万円の再現性を取る

地方に住むなら、必ずしも1000万円を目指す必要はない。

1000万円まで行ける確率が低い仕事より、600万円にかなり高い確率で届く仕事。

こっちの方が人生設計には向いていることもある。

特に家、子ども、車、老後資金を安定して作るなら、収入の上限より下限が重要だ。

地方では「どれだけ稼げるか」より、「600万円を外しにくいか」を見る。

7まとめ

地方で年収600万円を狙うなら、本命は地域インフラ、有力地方銀行、有力メーカー。

さらに公務員、建設・設備系、一部医療資格職、地場優良企業も候補になる。

逆に東京本社企業の地方支店、フルリモート、高歩合営業でも600万円は狙えるが、地方に定住しながら長期で再現できるかまで考えると少し弱い。

地方で大事なのは、東京と同じ仕事を探すことではない。

その地域の中で高い給与を払う仕事を選ぶこと。

地方で600万円は誰でも届く数字ではない。

でも地域上位の会社、強い資格、安定したインフラを最初から狙えば十分現実的だ。

地方で家族を持ちながら余裕のある生活を作るなら、まずは地域の中で600万円まで普通に伸びる仕事を選ぶ。

ここから考えたい。