結論:大手メーカーでも1000万円は狙える。でも再現性はそこまで高くない
大手メーカーでも、年収1000万円は狙える。
実際、
自動車。
化学。
電機。
機械。
素材。
半導体関連。
こういう大手企業で管理職まで上がれば、1000万円を超える人はいる。
だから、
メーカーでは1000万円を稼げない。
という話ではない。
ただ、
医師。
総合商社。
コンサル。
金融専門職。
メガバンク。
この辺と比べると、
1000万円への再現性はそこまで高くない。
理由はかなりシンプル。
メーカーは、
売上が大きくても、
工場。
設備。
原材料。
物流。
研究開発。
在庫。
人員。
いろんなところに金がかかる。
だから、
会社が大きいからといって、社員1人に高い給料を払いやすいとは限らない。
ここが大きい。
メーカーは売上が大きくても、社員に回せる利益が大きいとは限らない
メーカーを見ると、
売上10兆円。
売上20兆円。
みたいな巨大企業もある。
これだけ見ると、
「めちゃくちゃ儲かってるから給料も高そう」
と思いやすい。
でも、
売上と利益は違う。
製品を作るには、
原材料。
工場。
機械。
電気。
物流。
研究開発。
品質管理。
販売。
かなり金がかかる。
つまり、
売上の大きさほど自由に使える利益は残らない。
これがメーカーの基本構造。
利益率が低いと給与アッパーも上げにくい
年収1000万円。
1500万円。
2000万円。
みたいな高い給与を大量の社員に払うには、
会社にそれだけ利益が必要。
利益率が高い会社なら、
売上100億円から20億円利益が残る。
でも利益率が低ければ、
100億円売っても数億円しか残らない。
この差は大きい。
メーカーは一般的に、
製造そのものにコストがかかる。
だから、
利益率が高くなりにくい会社も多い。
その結果、
社員の給与もある程度で頭打ちになりやすい。
もちろん高利益率のメーカーもある。
でも、
メーカー全体として見ると、
金融。
コンサル。
ソフトウェア。
商社。
みたいな高利益型ビジネスより、給与アッパーを作りにくい。
さらに社員数が多い
ここも重要。
大手メーカーは、
何万人。
場合によってはグループ全体で10万人以上。
かなり大きな組織になる。
つまり利益を、
大量の社員。
研究開発。
工場。
設備投資。
株主還元。
などに分ける必要がある。
だから、
会社全体で何千億円利益が出ていても、
社員1人あたりにするとそこまで圧倒的ではない
こともある。
総合商社との違いはここが大きい。
総合商社は「1人あたり利益」が大きい
総合商社も巨大企業。
でも、
工場で大量の商品を自社製造するメーカーとは構造が違う。
投資。
資源。
トレーディング。
事業運営。
などを通じて大きな利益を出す。
しかも従業員数は巨大メーカーほど多くない。
だから、
1人あたりの利益がかなり大きくなりやすい。
その結果、
社員に1000万円。
1500万円。
2000万円。
と払っても会社に利益が残る。
メーカーは、
この「1人あたり利益」の部分で不利になりやすい。
年収1000万円は管理職にならないと届きにくい
大手メーカーで1000万円を狙うなら、
多くの場合、
課長。
部長。
など管理職になる必要がある。
ここが再現性を下げる。
20代。
30代前半。
で普通に働いて1000万円。
というケースはそこまで多くない。
30代後半。
40代。
そこから管理職。
という形になりやすい。
つまり、
1000万円までの距離が長い。
さらに、
全員が管理職になれるわけでもない。
管理職ポストには限りがある
会社員の出世には当然だけど枠がある。
社員100人。
管理職30人。
部長5人。
みたいな構造。
全員を課長にはできない。
だから、
1000万円に届くために管理職が必要なら、
その時点で1000万円を取れる人は一部になる。
これが大事。
医師なら、
医師全員が病院長になる必要はない。
勤務医として専門職を続けても高収入になりやすい。
メーカーは、
専門職のまま1000万円を取れる会社もあるけど、
一般的には管理職ルートの方が強い。
だから再現性では医師にかなり負ける。
ITエンジニアと似ている部分がある
ITエンジニアも、
1000万円は狙える。
でも、
普通に経験を積めば自動的に届くわけではない。
高給企業。
高度専門職。
テックリード。
EM。
など、
どこかで上位層に入る必要がある。
メーカーも似ている。
普通に勤めて、
年収600万円。
700万円。
800万円。
ここまではかなり見えやすい。
でも1000万円になると、
管理職や高度専門職など、もう一段上へ行く必要がある。
つまり、
800万円までは比較的再現性が高い。
1000万円から一気に難しくなる。
このタイプ。
ただしITエンジニアより会社依存はさらに強い
ITエンジニアには、
転職。
外資。
フリーランス。
海外。
という逃げ道がかなりある。
メーカー社員は、
自社製品。
自社工程。
自社設備。
社内調整。
みたいな会社固有の経験も多い。
だから、
40代で給与が頭打ち。
じゃあ外へ出て一気に1500万円。
というルートはそこまで簡単ではない。
もちろん、
研究者。
高度技術者。
経営人材。
なら別。
でも一般的な会社員としては、
一度入った会社の給与テーブルにかなり依存する。
これも1000万円の再現性を下げる。
専門職として突き抜ける道もある。でも狭い
最近は、
管理職だけでなく、
高度専門職。
フェロー。
スペシャリスト。
みたいな制度を持つ会社も増えている。
技術者として、
1000万円。
それ以上。
を狙える会社もある。
これは良い流れ。
ただ、
やっぱり誰でも行けるわけではない。
会社を代表する技術者。
特許。
研究成果。
非常に高い専門性。
みたいなものが求められる。
つまり、
専門職で1000万円を取るなら、かなり上位層。
ここもITエンジニアと近い。
「メーカーは安定している」と「高年収」は別の話
メーカーの評価で混ざりやすいのがこれ。
大手メーカーは、
雇用が比較的安定。
福利厚生が強い。
退職金もある。
住宅制度もある。
社会的信用もある。
これはかなり大きなメリット。
でも、
安定している=年収1000万円を狙いやすい
ではない。
むしろ、
安定して600〜800万円を取る。
こっちがメーカーの強み。
1000万円はそこからさらに上。
だから、
高年収職として評価するとそこまで圧倒的ではない。
大手メーカーは「中高年収」の再現性が高い
これが一番しっくりくる。
大手メーカーの強さは、
年収1500万円。
2000万円。
ではない。
600万円。
700万円。
800万円。
この辺。
しかも、
福利厚生。
雇用安定。
退職金。
をつけながら取れる。
ここが強い。
だから、
「年収1000万円を目指す仕事ランキング」
だけで見るとそこまで上ではない。
でも、
人生全体で見るとかなり優秀。
地方勤務との相性はかなりいい
特に強いのが地方。
大手メーカーは、
地方に工場。
研究所。
開発拠点。
を持つ。
そこで、
大企業の給与テーブルを維持できる。
地方で年収600万円。
700万円。
800万円。
これはかなり強い。
東京ほど住宅費が高くない。
土地も安い。
車も持ちやすい。
家も広くできる。
だから、
地方で豊かに暮らすという目的なら、1000万円を無理に目指さなくてもいい。
地方で700万円取れるメーカー社員。
この時点でかなり強い。
むしろ地方600〜700万円では有力候補になる
ここがメーカーの面白いところ。
年収1000万円というテーマだと、
そこまで評価は高くない。
でも、
地方で600〜700万円。
というテーマに変えた瞬間、
かなり上位に来る。
大手メーカー。
インフラ。
地方銀行。
公務員上位。
大企業地方拠点。
この辺と並ぶ。
つまり、
目標年収によって仕事の評価が変わる。
これは人生設計ではかなり大事。
東京で1000万円を狙うなら、
商社。
金融。
コンサル。
の方が強い。
地方で700万円を狙うなら、
メーカーの方が現実的なこともある。
高利益率メーカーは例外的に強い
もちろん、
メーカー全部が低利益率ではない。
半導体製造装置。
医薬品。
高機能素材。
精密機器。
ニッチトップのBtoB企業。
こういう会社には、
かなり利益率が高いところもある。
そういう企業なら、
給与水準も高くなりやすい。
だからメーカーを見るときは、
知名度だけじゃなく、
営業利益率。
1人あたり利益。
海外シェア。
製品の競争力。
この辺を見るといい。
同じ「大手メーカー」でも全然違う。
世界シェアが高い会社は強い
メーカーの中でも、
代替されにくい製品。
高い技術障壁。
世界シェア。
を持っている会社は強い。
値下げ競争に巻き込まれにくい。
利益率も高くしやすい。
だから、
大手だから。
有名だから。
ではなく、
その会社は価格決定力を持っているか。
ここを見る。
これが給与にも効いてくる。
大手メーカーの1000万円は「会社選び+出世」が必要
整理すると、
大手メーカーで1000万円を取るには、
まず、
1000万円まで給与テーブルが伸びる会社を選ぶ。
その上で、
管理職や高度専門職まで上がる。
この2段階が必要。
これが再現性を下げる。
会社を間違えれば、
管理職でも800万円。
ということもあり得る。
会社が良くても、
昇進できなければ届かない。
だから、
「メーカーに入る」
だけでは足りない。
医師・商社・メーカーを比べると分かりやすい
| 医師 | 総合商社 | 大手メーカー | |
|---|---|---|---|
| 1000万円への再現性 | かなり高い | かなり高い | 中程度 |
| 1000万円への到達 | 比較的自然 | 比較的自然 | 管理職が必要になりやすい |
| 利益構造 | 高単価専門職 | 1人あたり利益が大きい | 設備・原価負担が大きい |
| 給与アッパー | 高い | かなり高い | 相対的に低い |
| 600〜800万円 | かなり容易 | かなり容易 | 再現性が高い |
| 1500万円以上 | 狙える | 狙いやすい | かなり上位職 |
| 地方との相性 | 強い | 弱め | かなり強い |
メーカーは、
1000万円を狙う仕事として見るより、600〜800万円を安定して取る仕事として見る方が強い。
この評価がかなり近い。
ITエンジニアとの違い
ITエンジニアも1000万円の再現性はそこまで高くない。
でも理由が違う。
ITエンジニアは、
人が多い。
能力差を給与に反映しにくい。
上位層になる必要がある。
会社差が大きい。
これが理由。
メーカーは、
ビジネスそのものの利益率と給与原資に上限がある。
さらに管理職ポストも限られる。
だから1000万円が難しくなる。
つまり、
ITエンジニアは、
個人として抜けにくい。
メーカーは、
会社そのものが高い給与を大量には払えない。
この違い。
こんな人には向いている
大手メーカーは、
- 年収600〜800万円を安定して狙いたい
- 長く同じ会社で働くことに抵抗がない
- 福利厚生も重視したい
- 地方勤務もあり
- 製品や技術に興味がある
- 若いうちの高年収を最優先しない
- 管理職になってもいい
- 生活全体の安定を重視したい
こういう人にはかなり強い。
逆に、
20代で1000万円。
30代で1500万円。
みたいな高年収を最優先するなら、
もっと利益率の高い業界を選んだ方がいい。
結論
大手メーカーでも、
年収1000万円は狙える。
でも、
1000万円への再現性が高い仕事とは言いにくい。
理由は、
メーカーは設備。
原材料。
工場。
物流。
研究開発。
などに大きなコストがかかる。
利益率も高くなりにくい会社が多い。
社員数も多い。
だから、
社員1人に払える給与の上限も抑えられやすい。
その結果、
600万円。
700万円。
800万円。
までは比較的堅実に伸びる。
でも、
1000万円になると管理職や高度専門職が必要になる。
つまり、
1000万円から一気に人数が絞られる。
だから大手メーカーは、
超高年収を狙う仕事としてはそこまで強くない。
でも、
安定した中高年収。
福利厚生。
地方勤務。
雇用の安定。
まで含めればかなり強い。
1000万円を狙うなら再現性は中程度。 地方で600〜700万円を狙うなら再現性はかなり高い。
これが大手メーカーの一番正確な評価だと思う。