1結論:結婚相手の年収は「今いくら」だけで見ない方がいい

結婚相手の男性。

年収800万円。

かなり魅力的に見える。

一方、年収600万円。

少し物足りなく感じるかもしれない。

でも、結婚相手として年収を見るなら、現在の金額だけで判断しない方がいい。

年収は固定された数字ではないからだ。

同じ800万円でも、

  • 基本給が高く安定している
  • 残業代で膨らんでいる
  • 賞与への依存が大きい
  • 営業インセンティブで上下する
  • 海外赴任手当が入っている
  • 今の会社だから高い
  • 専門性があり転職しても維持しやすい

では、中身がまったく違う。

結婚は1年間の生活ではない。

10年、20年、30年続く。

だから見るべきなのは、今年の源泉徴収票だけではなく、その人が今後どのくらいの収入を維持・再構築できそうかだと思う。

年収は点ではなく、線で見た方がいい。

2同じ年収800万円でも安定性はかなり違う

例えば、2人の男性がいる。

Aさん。

年収800万円。

内訳は、

  • 基本給700万円
  • 賞与100万円
  • 残業は少ない
  • 専門性がある
  • 同業他社でも700〜800万円程度を狙える

Bさん。

同じく年収800万円。

内訳は、

  • 基本給450万円
  • 残業代150万円
  • 賞与200万円
  • 今の会社の業績が良い
  • 転職したら500〜600万円程度になる可能性がある

今年の数字だけなら同じ800万円。

でも、結婚後の家計を考えるなら意味はかなり違う。

Bさんが悪いわけではない。

ただ、残業が減る。

賞与が減る。

転職する。

そうなった瞬間に年収が大きく落ちる可能性がある。

一方、Aさんは今の会社を辞めても収入を比較的維持しやすい。

だから、

年収額だけでなく、その年収がどこから出ているかを見る。

これが大事だと思う。

3基本給と賞与の比率は見た方がいい

年収を見るとき、まず分けたいのが基本給と賞与だ。

例えば、

基本給600万円。

賞与200万円。

合計800万円。

この場合、会社の業績が悪化して賞与が半減すれば700万円になる。

さらに賞与がほとんど出なければ600万円近くまで落ちる。

逆に、

基本給750万円。

賞与50万円。

なら、年収変動は比較的小さい。

もちろん賞与が大きい会社が悪いわけではない。

高年収企業では賞与比率が高いこともある。

ただ、住宅ローンや教育費など固定費を組むなら、毎年必ずもらえるとは限らない部分まで前提にしない方が安全だ。

家計設計では、

「去年800万円だった。」

より、

「悪い年でもどのくらい残るのか。」

を見る。

4残業代込みの年収も注意したい

年収700万円。

かなり良い。

でも、そのうち150万円が残業代。

毎月かなり働いている。

この場合、収入と同時に時間も使っている。

結婚前はそれでも成立しているかもしれない。

でも子どもが生まれた。

家事育児をする。

健康のために残業を減らす。

部署異動で残業がなくなる。

そうすると、年収が下がる可能性がある。

だから、残業代が多い男性を見るなら、

その年収を維持するためにどれくらいの労働時間が必要なのか

まで見た方がいい。

年収が高くても、毎晩帰宅が深夜。

土日も仕事。

育児参加はほぼできない。

なら、家族全体で見た価値は単純な年収額ほど高くないこともある。

5営業職や金融系は変動幅が大きいこともある

年収1000万円。

でもインセンティブが大きい。

営業成績。

相場。

案件数。

会社の業績。

こうしたものに左右される仕事もある。

例えば営業で、

基本給500万円。

インセンティブ500万円。

今年1000万円。

でも翌年700万円。

その次は1200万円。

ということもある。

自営業や経営者も同じ。

平均すると高収入でも、毎年同じではない。

だから変動が大きい職業では、

最高年収より、数年間の平均と最低ラインを見る。

例えば、

「過去3年で800、1000、700万円。」

なら、生活費を1000万円前提にしない。

700万円でも回る家計を作る。

そういう考え方の方が安全だ。

6「大企業勤務だから安泰」とも限らない

大企業。

有名企業。

高年収。

安心感はある。

実際、給与水準が高く、福利厚生も充実している会社は多い。

ただし、

「この会社に入っているから一生この年収。」

とは限らない。

部署。

評価。

昇進。

役職。

会社再編。

転籍。

早期退職。

転職。

いろいろある。

さらに40代、50代になると、管理職になれるかどうかで収入差が出る会社もある。

だから会社名だけではなく、

その人自身に何が残るか

を見る。

専門性。

経験。

資格。

業界知識。

マネジメント能力。

営業力。

技術力。

こうしたもの。

今の会社を離れた瞬間に年収が大きく下がるのか。

それとも別の会社でもある程度再現できるのか。

ここは結婚相手を見るうえでかなり重要だと思う。

7年収より「稼ぎ直せる力」を見たい

例えば、

Aさんは年収900万円。

ただし今の会社独自の仕事が中心で、転職市場では600万円程度。

Bさんは年収650万円。

でもIT、会計、法律、医療などの専門性があり、転職しても600〜750万円程度を狙える。

現在値だけならAさんの方が上。

でも10年、20年の安定性ではBさんもかなり強い。

特に結婚生活では、

一度収入が下がっても、また作り直せるか

が重要になる。

見るなら、

  • 専門性があるか
  • 転職市場で評価される経験があるか
  • 資格があるか
  • 業界をまたいでも使えるスキルがあるか
  • 学び直す習慣があるか
  • 年齢が上がっても需要がありそうか

こういう部分。

年収800万円という数字そのものより、800万円をどう作っているかを見る。

8将来の昇給余地も見た方がいい

逆に、今の年収が低い男性を現在値だけで切るのももったいない。

例えば28歳。

年収550万円。

でも大手企業で順調に昇格しており、30代半ばで700〜800万円が見込める。

あるいは専門職で経験を積んでいる途中。

一方、35歳。

年収700万円。

でも給与テーブル上、今後ほとんど上がらない。

この2人を、

550万円対700万円。

だけで比較すると見誤る。

もちろん未来は確定しない。

「将来1000万円になる予定。」

という本人の希望だけを信用する必要もない。

でも、

  • 会社の給与水準
  • 同年代の年収
  • 昇進ルート
  • 本人の職種
  • 専門性
  • 転職市場での評価

を見ると、ある程度の方向性は分かる。

現在値+今後の伸びしろ

で考えた方がいい。

9役職手当や海外赴任手当が入っている場合もある

年収には一時的な手当が含まれていることもある。

例えば、

  • 管理職手当
  • 海外赴任手当
  • 単身赴任手当
  • 住宅手当
  • 特殊勤務手当
  • 夜勤手当
  • 出張手当

など。

海外赴任中に年収1200万円。

帰国したら850万円。

これは普通にあり得る。

夜勤があるから700万円。

日勤へ変われば600万円。

こういうこともある。

だから、

「年収1000万円の男性と結婚した。」

と思っていても、その1000万円が恒久的とは限らない。

結婚後の生活水準を決めるなら、一時的な上振れを標準値にしない方がいい。

10業界そのものの安定性も少し見る

本人の能力だけではどうにもならない変動もある。

業界全体が縮小する。

会社が業績不振になる。

規制が変わる。

技術革新で仕事が変わる。

だから、

「今高収入だから大丈夫。」

ではなく、その仕事が今後も需要を持ちそうかを見る。

ただし、ここも未来予測をしすぎなくていい。

20年後の産業構造を正確に当てることはできない。

見るなら、

環境が変わったときに本人が動けるか

の方が大切。

業界が悪くなったら転職する。

必要なら学び直す。

収入が落ちたら生活を調整する。

こういう柔軟性がある男性の方が長期的には強い。

11高年収でも生活費が高すぎる男性は注意したい

年収1000万円。

でも毎月ほぼ使い切る。

高級マンション。

高級車。

ブランド品。

毎週飲み会。

貯金はほとんどない。

一方、

年収700万円。

毎年150万円貯めている。

投資もしている。

生活費は安定。

この2人なら、結婚後の家計安定性は単純な年収差ほど大きくない。

結婚相手としては、

いくら稼ぐかと同時に、いくら残せるか

を見る。

高収入でも支出が膨らみ切っていると、年収が下がったときにかなり苦しい。

逆に生活水準をコントロールできる人は、多少収入が変動しても耐えやすい。

12借金があるなら年収だけ見ても意味がない

年収800万円。

でもカードローン300万円。

自動車ローン。

リボ払い。

毎月大きな返済。

これなら可処分所得はかなり下がる。

逆に年収600万円。

借金なし。

貯金500万円。

なら、家計の安定性は高い。

だから男性の経済力を見るなら、

年収だけでなく、

  • 貯蓄
  • 借金
  • 奨学金
  • 投資
  • 毎月の支出
  • 固定費

までセットで見る。

年収は経済状態の一部でしかない。

13年収が高いこと自体を軽視する必要はない

ここまで変動要因を書いたが、

「年収なんて見ても意味がない。」

という話ではない。

年収は重要だ。

子どもを持つ。

家を買う。

教育費を払う。

貯金する。

生活の余裕を作る。

収入が高い方が選択肢は増える。

だから、結婚相手の年収を見ること自体は合理的だと思う。

ただ、

800万円という数字だけ見て安心しない。

逆に、

600万円という数字だけ見て切らない。

その数字の中身を見る。

という話。

14女性自身の収入があるほど相手選びの幅は広がる

ここも重要。

夫の収入変動が怖い。

だから絶対に年収1000万円以上の男性を選ぶ。

という方法もある。

でも、もう一つ方法がある。

自分も稼ぐこと。

例えば、

夫800万円。

妻400万円。

世帯1200万円。

夫が一時的に650万円へ下がっても、世帯1050万円。

かなり耐えやすい。

一方、

夫1000万円。

妻0円。

夫が700万円へ下がれば、そのまま世帯700万円になる。

つまり、夫の年収だけを高くするより、

夫婦二人に収入源がある方が家計リスクを分散できる。

これは結婚相手を選ぶ自由にもつながる。

夫に1000万円必須。

ではなく、

700〜800万円でも、専門性があり、安定して働き、自分も400万円程度稼げる。

なら十分強い家庭を作れる場合がある。

15結婚前に本人へ確認してもいい

年収の中身を調べる。

というと、かなり打算的に感じるかもしれない。

でも結婚するなら、お金の話は普通にした方がいい。

例えば、

「今の年収って賞与多い?」

「転職するとしたら同じくらいもらえそう?」

「今後どんなキャリア考えてる?」

「会社の昇給ってどんな感じ?」

「残業減ったら年収結構下がる?」

くらい。

面接ではない。

尋問する必要もない。

ただ、一緒に住宅や子どもの計画を立てるなら、むしろ知らない方が困る。

本人が自分の収入構造を理解しているかも見える。

「よく分からないけど今800万だから大丈夫。」

より、

「賞与が多いから家計は700万円基準で考えたい。」

と言える男性の方が、お金の感覚としては安心できる。

16こういう男性は年収変動に強い

結婚相手として経済面を見るなら、現在年収に加えて、次のような特徴がある男性は比較的強いと思う。

  • 基本給の割合が高い
  • 残業代や歩合への依存が極端ではない
  • 専門性がある
  • 転職可能性がある
  • 今の会社以外でも通用する経験がある
  • 貯蓄習慣がある
  • 借金が少ない
  • 生活水準を上げすぎない
  • キャリアについて自分なりに考えている
  • 収入が下がったときに動ける

全部満たす必要はない。

でも、こういう要素が多いほど、年収の持続性は高くなりやすい。

17結論:男性の年収は「点」ではなく「線」で見る

結婚相手の男性の年収を見ること自体は悪くない。

むしろ、結婚して子どもや住宅まで考えるなら確認した方がいい。

ただし、

年収800万円。

その一行だけで判断しない。

見るべきなのは、

  • 基本給はいくらか
  • 賞与への依存は大きいか
  • 残業代込みではないか
  • 歩合で変動しないか
  • 一時的な手当が含まれていないか
  • 今の会社を辞めても稼げるか
  • 専門性があるか
  • 今後の昇給余地があるか
  • 貯蓄できているか
  • 生活水準を調整できるか

という部分。

現在600万円でも、今後700万円、800万円を狙える人もいる。

現在1000万円でも、会社や手当が変われば700万円になる人もいる。

だから、

今いくら稼いでいるかだけでなく、その年収がどのくらい続きそうか、下がったときに作り直せるかを見る。

結婚生活は長い。

その間、会社も仕事も収入も変わる。

だから結婚相手の経済力は、

今年の年収ではなく、長期的に家計を支え続けられる力

として見た方がいい。

男性の年収は、点ではなく線で見る。

結婚相手を選ぶなら、そのくらいの見方をしておいた方がいい。