1結論:東京の高い給与を取れるなら首都圏郊外、そうでないなら福岡が強い
子どもを育てるなら、首都圏郊外と福岡のどちらがいいか。
結論から言うと、東京の高い給与を取れている家庭なら首都圏郊外。東京に住んでもそこまで高い収入を得られないなら福岡。
これが一番しっくりくる。
首都圏郊外には和光市、松戸、朝霞、柏などがある。
住宅費を東京23区より抑えながら、東京の会社、大学、仕事をそのまま使える。
かなり強い。
一方で福岡は、東京ほど高年収を狙いやすくはない。
でも住宅費、通勤、都市機能、教育、子どもの将来まで全部のバランスがいい。
だから、首都圏の最大の強みである「高い給与」を取れているか。
ここが勝敗を分ける。
2首都圏郊外と福岡の強みは違う
この2つは強みがかなり違う。
| 項目 | 首都圏郊外 | 福岡 |
|---|---|---|
| 親の収入上限 | ◎ | ○ |
| 転職先 | ◎ | ○ |
| 住宅費 | ○ | ◎ |
| 家の広さ | ○ | ◎ |
| 通勤 | △ | ◎ |
| 大学 | ◎ | ○〜◎ |
| 子どもの就職先 | ◎ | ○ |
| 都市機能 | ◎ | ◎ |
| 将来の選択肢 | ◎ | ○〜◎ |
首都圏郊外は、将来の選択肢が圧倒的に多い。
福岡は、毎日の生活効率が高い。
だから一方的な勝負にはならない。
3首都圏郊外は東京の給与と選択肢を使える
和光市や松戸に住む意味は、埼玉や千葉の会社で働くことではない。
東京で働くこと。
ここが重要だ。
住宅だけ東京23区の外へ出す。でも勤務先は東京。給与も東京。転職市場も東京。
つまり、収入は東京、住宅費は郊外。
この組み合わせを作れる。
これが首都圏郊外の最大の強みだ。
3-1東京は高年収の仕事が多い
IT、金融、コンサル、商社、大企業、広告、メディア、スタートアップ、外資、専門職。
こういう仕事は東京に集まりやすい。
福岡にもあるが、会社数、求人件数、給与上限、転職先まで考えると東京の方が強い。
だから東京で夫800万円、妻400万円、世帯1200万円を取れている。
その状態で和光市や松戸に住めるならかなり強い。
3-2高年収世帯なら首都圏郊外はかなり強い
子ども2人、世帯年収1200万円、首都圏郊外。
この組み合わせはかなりバランスがいい。
東京23区より住宅費を下げ、70㎡前後以上を狙う。
でも親は東京で働き、子どもも東京の教育環境を使える。
大学、就職まで東京圏にアクセスできる。
つまり、東京のメリットをほぼ残しながら住宅だけ郊外化する。
かなり合理的だ。
3-3子どもの大学・就職の選択肢も多い
親だけではない。
子どもにとっても首都圏は強い。
大学、専門学校、企業、インターン、アルバイト、文化、スポーツ、芸術。
全部集まっている。
子どもがエンジニアになりたい、医師になりたい、コンサルに行きたい、映像をやりたい、ゲーム業界に行きたい、起業したいと言っても、だいたい東京圏に選択肢がある。
これはかなり大きい。
東京の大学へ自宅通学できるのも大きい
地方の大きな家計負担になるのが大学進学だ。
地方から東京へ行けば、学費に加えて家賃、生活費、仕送りが必要になる。
でも松戸や和光市なら、東京の大学へ自宅から通える可能性が高い。
つまり、東京の大学を選んでも、一人暮らしをしなくていい。
子ども2人なら特に大きい。
4福岡は生活効率の高さが強い
ただ、この部分で福岡は普通の地方とは違う。
福岡は大学進学のために周辺県から人が集まる地域で、地方都市の中では教育の受け皿が大きい。
だから福岡で育った子どもは、地元大学、東京の大学、大阪の大学のどれでも選べる。
地元に残る選択肢がある。
ここが強い。
大学の絶対数では首都圏が上
福岡にも九州大学をはじめ大学があり、十分選べる。
ただ、絶対数では東京圏には及ばない。
大学だけでなく、学部、専門分野、研究機関、インターン、企業まで含めると、東京圏の選択肢はかなり大きい。
だから、子どもの可能性を最大まで残すという一点なら首都圏郊外に軍配が上がる。
4-1福岡は毎日の生活が楽になりやすい
一方、福岡の強さは毎日の生活だ。
東京では高い給与を取っても、住宅費が高い、通勤が長い、家が狭い、人が多いという負担がある。
福岡なら同じ大都市生活でも、この負担を抑えやすい。
つまり、所得では東京に負けても、使える時間と住宅環境では勝ちやすい。
4-2住宅と職場を近づけやすい
東京勤務で家を広くしたいと、和光、松戸、朝霞、柏など郊外へ出る。
結果、会社まで50分、60分ということもある。
福岡は都市の規模自体が東京よりコンパクトなので、中心部からそこまで離れなくても子育て向け住宅地を選びやすい。
住宅と職場の距離を小さくしやすい。
4-3通勤時間も所得として考える
首都圏で片道60分、福岡で片道30分なら差は30分。
往復1時間。
年間200日出社なら200時間。10年間なら2000時間。
かなり大きい。
その時間を子ども、家事、睡眠、趣味に使える。
だから、子育てでは年収だけじゃなく時間も所得として考えたい。
5どちらが向くかは年収差で決まる
ここが首都圏との大きな違いだ。
東京圏は高い年収を取れるなら強い。
でも、その年収を取れていないと、住宅費だけ高い、通勤も長い、家も狭いとなる。
たとえば首都圏で世帯年収800万円、子ども2人。
普通に暮らせないわけではない。
ただ家、教育、旅行、貯蓄まで全部取ろうとすると余裕は小さくなる。
福岡で同じ800万円なら、住宅コストの差で生活設計はかなり楽になりやすい。
5-1東京プレミアムを取れていないなら福岡が強い
東京圏の最大のメリットは仕事と給与だ。
だから東京にいるのに年収400〜500万円、世帯700〜800万円で、住宅費は高く、通勤も長いという状態なら、東京のコストだけ払って、東京のメリットを十分取れていない。
そういう家庭なら福岡はかなり有力だ。
同程度の生活水準を維持できる仕事が取れるなら、福岡に移った方が人生全体の余裕は増えやすい。
5-2高年収世帯なら首都圏郊外が強い
東京で夫1000万円、妻500万円、世帯1500万円。
これくらい取れていて、和光市や松戸で広い家も取れるなら、福岡へ移る必要性はかなり小さくなる。
東京の仕事市場、大学、子どもの就職、文化を全部使える。
しかも住宅費も東京23区ほどではない。
この条件なら首都圏郊外の方が総合的には強い。
5-3年収差が大きいなら首都圏郊外
たとえば首都圏で世帯1200万円、福岡に移ると900万円。
300万円ダウン。
この場合、福岡の住宅費が安くても簡単には埋まらない。
逆に首都圏1000万円、福岡900万円くらいならかなりいい勝負になる。
住宅費、通勤、家の広さまで含めれば福岡が逆転してもおかしくない。
5-4可処分所得と時間で比べる
比較するとき、額面年収だけでは足りない。
見るべきなのは、手取り − 住宅費 − 車 − 教育費 − その他固定費。
そして、通勤時間。
首都圏で年収1200万円、年間貯蓄200万円、毎日往復2時間通勤。
福岡で年収1000万円、年間貯蓄200万円、毎日往復40分。
なら福岡の方が生活としては魅力的かもしれない。
年収が高い方が必ず勝つわけではない。
5-5福岡で東京水準に近い給与を維持できればかなり強い
福岡へ移るイコール地場企業へ転職する、ではない。
全国企業、東京本社企業、九州拠点、リモートワーク、資格職などで全国水準に近い給与を維持できるケースもある。
この場合、福岡はかなり強くなる。
東京水準に近い給与 × 福岡の住宅環境。
これが作れるなら首都圏郊外との勝負はさらに接近する。
5-6東京給与をそのまま持ち込めるとは限らない
一方で福岡勤務になると地域手当が変わる、住宅補助が変わる、地域限定職になる、転職すると給与が下がるということもある。
だから「東京企業だから福岡でも同じ給与」とは考えない。
実際の給与条件を確認してから判断する。
福岡の強みは安さより効率
福岡を選ぶ理由は、地方だから安いということではない。
もっと正確には、大都市として必要なものを残しながら、東京より生活コストと時間コストを抑えやすい。
福岡の評価ポイントは安さではなく、効率。
5-7首都圏郊外は将来、福岡は今の暮らしに強い
一方、和光市や松戸は住宅コスパだけで選ぶ街ではない。
東京へ近いことで、親の仕事、子どもの大学、子どもの就職の選択肢を買っている。
多少住宅費が高く、多少通勤が長くても、東京へのアクセスに価値がある。
首都圏郊外は、将来の選択肢にお金と時間を払う場所。
5-8福岡は今の生活効率を上げやすい
福岡は逆だ。
親の年収上限、大学の数、企業の数では東京に負ける。
でも家、通勤、生活、子育てなど毎日の幸福度に直結する部分が強い。
だから、福岡は将来の選択肢を少し減らして、今の生活効率を上げる場所とも言える。
もちろん地方中小都市ほど選択肢は減らない。
そこが福岡の絶妙なところだ。
5-9進路が読めないなら首都圏は安心
子どもがまだ0歳で、将来何をやりたいか分からない。
なら、あらゆる選択肢がある東京圏は安心だ。
スポーツ、音楽、美術、IT、医学、研究、起業。
何でもある。
これはお金では測りにくい首都圏のメリットだ。
ただし、子どものために親が毎日往復2時間通勤し、住宅ローンも重く、夫婦とも残業で子どもと過ごす時間がないなら意味がない。
将来の選択肢と今の家庭環境を両方見る。
ここで福岡が強くなる。
5-10子どもの人数でも有利不利は変わる
子ども2人なら3LDK、70㎡以上、できれば75〜80㎡あると楽だ。
首都圏郊外でも取れるが、予算次第では駅から遠くなる、築年数を妥協する、さらに郊外へ行く必要がある。
福岡なら同じ家計でも広さを優先しやすい。
だから子ども2人になるほど福岡側のメリットが増える。
逆に子ども1人なら2LDK、60㎡台でも成立しやすく、首都圏郊外の住宅費負担は下がる。
そのうえで東京の教育、仕事、給与を取れるので、子ども1人なら首都圏郊外の強さはさらに増す。
5-11共働きほど首都圏郊外が強い
共働きの場合、東京には夫だけでなく妻側の仕事も多い。
夫800万円、妻500万円で世帯1300万円。
福岡へ移ると夫650万円、妻350万円で世帯1000万円。
この300万円差は住宅費だけでは埋めにくい。
だから、夫婦とも東京の労働市場から恩恵を受けている家庭ほど、首都圏郊外が強い。
逆に片働き、リモート勤務、資格職、全国給与など、勤務地に縛られない家庭なら福岡が強くなりやすい。
5-12実家支援があるなら順位は変わる
ここまで一般論で比べてきた。
でも実生活では実家がかなり強い。
福岡に両親がいて子育てを手伝ってくれるなら福岡の点数は大きく上がる。
逆に首都圏に両親がいるなら首都圏郊外がさらに強い。
最終判断では祖父母の支援も含めたい。
6判断ラインは東京プレミアムを取れているか
結局、これで判断するといい。
東京にいることで地方より100万円、200万円、300万円高く稼げている。
東京の仕事や転職市場を使えている。
なら東京圏に残る意味は大きい。
でも東京にいるのに給与は地方とあまり変わらず、家賃だけ高く、通勤だけ長いなら、東京プレミアムを取れていない。
その状態なら福岡の方が合理的だ。
7まとめ
子どもを育てるなら、首都圏郊外と福岡は日本でもかなり強い選択肢だ。
その中で、東京の高い給与を取れているなら首都圏郊外。
和光市や松戸などに住み、東京23区より住宅費を抑えながら、東京の会社、大学、就職市場を使う。
一方、東京にいてもそこまで高い給与を取れず、福岡へ移っても収入差が小さいなら、福岡。
住宅費、家の広さ、通勤、都市機能を考えると、生活全体の効率がかなり良くなる。
だから判断基準は東京か福岡かではない。
東京に住むことで、本当に東京のメリットを取れているか。
東京の給与を取れるなら首都圏郊外。
取れないなら福岡。
子どもを育てる場所を選ぶなら、この分け方がかなり合理的だと思う。